【読書メモ】水鏡推理1(松岡 圭祐) ★★★★★

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内容紹介

『万能鑑定士Q』『探偵の探偵』に続く、松岡圭祐による新シリーズが講談社文庫にて開幕! 面白くて知恵もつく「殺人のないミステリ」。

正義感を発揮するあまり組織の枠をはみ出してしまう文科省新米女性一般職・水鏡瑞希(みかがみみずき)。役所は彼女をもてあまし、研究費の不正使用を調査する特別編成チームに配属する。

税金目当てに悪事がうごめく臭いに敏感に気付く瑞希。彼女はエセ研究開発のねつ造を見破れるか? 抜群のひらめきと推理力が霞が関を震撼させる、美女公務員の下剋上エンタテインメント!

『水鏡推理』で描かれているのは、単なる「正義の味方の名探偵」ではない。そんな問題が起きる背景と仕組みまで鋭く抉り、人を救う科学技術へのピュアな期待を込め、今ここにある苦労や不幸を目に入れずに利権と保身に走る行為を糾弾する。そんな骨太な社会派テーマを、膝を打つ謎解きと丁々発止の駆け引きでくるみ、二転三転する意外な展開で驚かせ、最後にはスカッとするエンターテインメントに仕上げた。おまけにラブコメ要素までちょっぴり入ったりもする。『水鏡推理』は、全方位に楽しめる、なんとも贅沢な一冊なのである。―大矢博子(書評家)

松岡イズムバッチリの、最高の1冊!

万能鑑定士Qシリーズファンなら必読

元々松岡ファンの私、千里眼や万能鑑定士シリーズはいずれもバッチリ読んでいます。そんなある日、たまたま新シリーズが出ていることを知り、さっそく手に取りました。

今回の舞台は、なんと文部科学省。「研究における不正行為・研究費の不正利用に関するタスクフォース」という実在の部署に配属となった、水鏡瑞希が主人公です。

瑞樹は推理力抜群なものの、ちょっと常識はずれ…という、万能鑑定士を彷彿とさせる設定。でもそのバックグラウンドや、本質的な性格は少し違っていて、それもまた楽しめるポイントです。

時事ネタ満載で読みやすい

とにかく執筆ペースが速いのが、松岡シリーズの特徴。本作も2015年10月発売ながら、2015年の時事ネタをもとにしたストーリーが満載です。

冒頭、いきなりST●P細胞の話題が出てきたときはさすがに驚きました…。そのほかにも宇宙エレベータや自動車の自動運転など、最近話題のトピックが多く盛り込まれています。

序盤の胸糞悪さと、終盤の爽快感 そのギャップがたまらない

舞台がお役所ということもあり、強烈なヒエラルキーが存在。一般職である瑞希は、総合職とは違う目線で話をされることも多く、読んでいるこちらもイライラしてくるほど。。しかし・・・(以下略!)

nopatokyo
おわりに
シリーズ1作目は読むのに勇気がいるものですが、完全に引き込まれました!さっそく2作目を読まなければ・・・!
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