バーや居酒屋で、ジントニックと並ぶ定番のお酒といえば、モスコミュール。
最近では、ビールが苦手な女性に人気ですよね。
しかしこのモスコミュール、実は「女殺し」の異名を持つ、度数の高いお酒なのです。
モスコミュールの名前の由来とは
モスコミュールは、モスコー・ミュール(Moscow Mule)が正式名称。
Moscow(=モスクワの) Mule(=ラバ)にけられたときのように強いダメージのあるお酒、というのがもともとの名前の由来です。
それだけ聞くと、かなり物騒なお酒に聞こえますね…。
モスコミュールのレシピとは
モスコミュールは、(1)ウォッカ+(2)ライムジュース+(3)ジンジャービア というレシピが正式です。
それぞれについて見ていきましょう。
(1)ウォッカとは
モスコミュールは、スピリッツ(蒸留酒)の一種である、ウォッカをベースに作られます。
原液はアルコール度数が40度近くある、かなり強いお酒です。
※主なメーカーの販売商品
キリン | サントリー | ウィルキンソン |
(2)ライムジュースとは
モスコミュールの味を決めるのが、ライムジュース。
「ジュース」と名前はついていますが、一般にカクテルに使用するジュースには、甘味料が一切入っていません。
果汁100%の生のジュース、というイメージが正しいでしょう。
(3)ジンジャービアとは
ジンジャービアは、ジンジャーエールの原型ともいえる飲料です。
ショウガ(=ジンジャー)を使用する点はジンジャーエールと同じですが、製造時に「発酵」という工程を挟む点がポイント。
ジンジャーエールのアルコール版がジンジャービア、と考えていただければほぼ間違いありません。
ジンジャービアを使うのがモスコミュールの正式な作り方ですが、日本においてはジンジャーエールのほうが入手しやすいことから、多くの店ではジンジャーエールで代用されています。
モスコミュールが「女殺し」のお酒と呼ばれる理由
先に述べた通り、モスコミュールはウォッカをベースとしたカクテル。本来アルコール度数の高いお酒ですが、そこにライムジュースを入れることで、飲みやすさを実現させています。
その飲みやすさと裏腹に、酔ってしまいやすいことから、モスコミュールは欧米では「レディーキラー(女殺し)」と呼ばれています。
(ブレンド後も、アルコール度数は大体10度で提供されるのが欧米では一般的なようです。)
もっとも日本では、モスコミュール=甘いカクテル というイメージが定着しているので、多くのバー・居酒屋はアルコール度数を薄めて提供してくれますが・・・。